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動悸が起きた時は?自分でできる診断法

[2022.03.08]
 
皆さん動悸 というものを感じたことがありますか?動悸って一時的なもので自然に良くなることも多いのですが、良くなってから医療機関を受診してももう何ともない ということがよくあります。そうすると辛い症状が度々あるのに何の病気かわからない ということになってしまいます。動悸が起きた時自分でできる診断法というものがあり、この情報があると非常に我々の診療に役立ちます。その診断法について説明していきます。
ポイントは2つです。動悸が起きた時脈は早いのか?という点と 動悸が起きた時脈は不規則か?という2点です。動悸が起きたけど脈は早くないし規則的 という場合は不整脈ではありません。たまに脈が飛ぶ時に動悸が起きることもあります。その場合は大きな不安はありません。
脈はどうやって測定すればいいでしょうか?
1つ目は自身で手首や肘の脈を測定します。手首の親指側、肘の小指側で脈を触れます。自分ではよく分からない場合はご家族の方、特にご家族に医療従事者がいらっしゃる場合は脈を測ってもらってください。15秒測って脈のうつ回数を数え、4倍した数が1分間の脈拍数です。
2つ目は血圧計やSpO2測定器です。血圧計の種類によっては脈拍数が記録されます。血圧を測るだけで脈拍数が表示されますので、非常に簡単です。SpO2測定器は体内の酸素濃度を測定する機械です。通常脈拍数も表示されますのでぜひお持ちの方は使用してみて下さい。
3つ目はApple Watchなどのウェアリングデバイスです。脈拍数が測定できるため、持っている場合は記録しましょう。
脈拍数は通常だと50-100回とされていますが、運動や緊張などで多少上下します。また小児は脈が早いです。成人で何回測定しても脈が140/分を超える場合は、不整脈かもしれないと考えます。また脈が規則的でない場合は、心房細動という不整脈の恐れがあります。脈が140/分以上が続いていたり、脈が不規則な状態であれば、医療機関を受診した方がいいです。
以上「動悸が起きた時は?自分でできる診断法」についてでした。

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