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健康診断で血圧が高いと言われたけどどうすればいい?

[2022.04.04]

 

『健康診断で血圧が高いと言われたけどどうすればいいのか』ということについて

解説していきます。

 

健康診断ではいくつから血圧が高い?

家庭血圧、家での血圧が平均して135/85以上を高血圧症と呼んでいます。対して人間ドック学会の基準では、健康診断の血圧測定において血圧が130/85以上を『血圧高値』としています。血圧高値は高血圧症とイコールではありません。健康診断の血圧が高いから高血圧症ということは、基本的にはありません。では健康診断で血圧が高いと言われた時はどうすれば良いのでしょうか。

 

例えば健康診断で血圧が高いと言われた場合は

例えば健康診断で血圧が150/90mmHgだったとします。130/85mmHgを超えており、明らかな血圧高値です。そういった場合自宅で一週間、まずは定期的に血圧を測ってみます。自宅で測定したところ平均すると血圧120/70mmHgだったとします。こういった場合はどう考えるでしょう?

 

家庭血圧と診察室血圧

上の図は家庭血圧と診察室血圧です。診察室血圧とは医療機関や健康診断の血圧です。

左が家庭血圧が低い、右が家庭血圧が高い

下が診察室血圧が低い、上が診察室血圧が高い

と並んでいます。基準としては診察室血圧が140/90mmHg、家庭血圧が135/80mmHgが一般的です。左下のグレーにあたる家庭血圧も診察室血圧も低い方は正常です。左上の青、診察室血圧が高いけど家庭血圧は低い、医療機関などで血圧を測るといつも高くて家で定期的に血圧を測ると低い、こういった状態を白衣高血圧と呼んでいます。右下の黄色、診察室血圧は低いが家庭血圧が高い、こういった状態を仮面高血圧と呼んでいます。

 

白衣高血圧と仮面高血圧

では白衣高血圧と仮面高血圧は高血圧症なのでしょうか?実は白衣高血圧は高血圧症ではなく、仮面高血圧は高血圧症です。右の黄色と赤、つまり家庭血圧が高い方を高血圧性と診断しています。

 

健康診断で血圧が高かったけど、家庭血圧が正常だった場合は、、、

では戻って健康診断で血圧が150/90mmHg、ご自宅で120/70mmHgだった方はどうなるでしょうか?

この図で言うと左上の白衣高血圧になります。そのためこの方は高血圧症ではありません。もちろん薬飲んだりする必要もありません。

 

健康診断で血圧が高いと言われた時に考えなければいけないこと

健康診断で血圧が高いと言われた時に考えなければいけないこととして、血圧は変動しやすいものです。例えば下のような時に血圧が上がります。

  • 緊張している時
  • 運動した直後
  • 寝不足
  • 熱や頭痛がある時

こういった時に血圧は一時的に上昇します。一回血圧が高いからと言って慌てる必要はありません。

 

ではなんで健康診断で血圧を測っているのでしょう?

ではなんで健康診断で血圧を測っているのでしょうか。これは私自身の考えなんです。全員に毎日自宅の血圧を測るのがもちろん理想的です。ただそれは現実的には難しいです。『せめて年一回だけでも血圧を測りましょう』ということだと思います。年に一回測った血圧でもし高い値が出た場合は、『高血圧症かもしれない』と考えてしっかり自宅で血圧を測るようにしましょう。

 

家で血圧を測る時は

家で血圧を測るときは少なくとも2週間、朝と夕方に血圧を測りましょう。朝は起きてトイレの後、食事や薬を飲む前、座って1-2分安静にした後に測定するようにしましょう。測ったらしっかりと記録を残しましょう。

 

まとめ

健康診断で血圧が高いと言われた時は、過剰に心配する必要はありません。まずは自宅で血圧を測りましょう。

 

下のページで高血圧症について細かく解説しています。良ければお読み下さい。

高血圧症

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