「加齢によるもの忘れ」と「認知症」
みなさんこんにちは。看護師の鈴木です。日頃、患者さんとお話していると、「最近ボケてきちゃって困る」
加齢によるもの忘れ
脳は加齢とともに徐々に細胞が減少し、萎縮していきます。とくに
認知症の記憶障害
認知症でも同じように脳の萎縮や脳細胞が減少しますが、早いスピ
「加齢によるもの忘れ」と「認知症の記憶障害」の違い
下の表にそれぞれの違いをまとめました。ポイントとしては、認知症による記憶障害は日常生活で支障がでているということです。
加齢による健忘 |
認知症 |
体験したことの一部を忘れる ・(自分でしまった覚えはあるけど)「通帳、どこだったかな」 ・(食べたことは覚えているが)「あれ、お昼は何を食べたかな?」 |
体験したことのすべてを忘れる ・(自分でしまったことを忘れ)「通帳がない、どうしよう」 ・(食べたこと自体を忘れ)「誰もつくってくれないからたべてないよ」 |
加齢とともにゆっくり進行する ・昔に比べて芸能人の名前が出てこない |
進行に伴い悪化する ・直前に言ったことを忘れて何度も同じことを言う |
本人に自覚がある ・「最近ぼけたのかな…忘れっぽいよ」 |
本人に自覚がない ・「そんなはずはない、間違っていない」 |
生活上大きな問題にはならない | 生活がしづらい、困る |
おわりに
もの忘れがあると、自分自身も家族も不安になってしまいますよね
・もの忘れというのは、具体的にどんなもの忘れなのか
・どんなことに困っているのか
これを明らかにすると、加齢によるもの忘れか、認知症によるものかの違いがわかります。少しわかりにくいこともありますので、「