「いつも1回目の血圧が高い」ときの原因
「いつも1回目の血圧が高い」と話す方にお会いすることがあります。多くの場合2回血圧を測って手帳に記載してくれています。この場合は正しい血圧は2回目の血圧になります。1回目の血圧が高くなる時は、決まった原因があります。その原因について解説します。
1回目の血圧が高い理由
歩いたりすることにより血圧は上昇します。安静にすると徐々に血圧が下がりますが、十分に下がり切るまで1-2分かかります。走ったりした後は、血圧が下がるまで数分かかることもあります。1分間座って安静にして血圧を測る、というのが正しい測り方です。1分間安静にせず血圧を測ると、1回目の血圧は高く出ます。もう一度測ると安静にした後であるため、本来の血圧が計測できます。
1回目の血圧が高い時は
安静時間が足りていないことが原因と考えられます。座った状態で1分、できれば2分安静にしてから血圧を測るようにしましょう。
安静にしても血圧が高い時は
血圧は1日の中でも変動します。血圧が高いかどうかは、数日間の平均値で判断しています。1回だけ血圧が高いからといって慌てる必要はありません。また血圧が下がるまで3回も4回も測ったりする必要はありません。出た血圧の値をそのまま記録し、また次の日に血圧を測りましょう。
高血圧症の診断や治療には、家庭での血圧測定が欠かせません。正しい測定法を学び、定期的に血圧を測定しましょう。