高血圧外来
高血圧と言われた方へお伝えしたいことをまとめています。高血圧とはどういうことなのか?日常生活で何を気を付けていけばいいのか?といったことを解説しています。よければご覧下さい。
高血圧症とは
高血圧症とは血圧が上昇する病気です。高血圧症は症状を起こすことはあまりありません。症状が無いにも関わらず病気とされているのは、脳卒中や心臓病を引き起こすからです。自宅での家庭血圧が診断のために大切です。
家庭血圧 135/85mmHg以上
を高血圧症と呼びます。
高血圧外来の目的
高血圧はまだまだしっかり治療がされていない方が数多くいらっしゃいます。日本に4000万人の高血圧症の方がいらっしゃるとされていますが、そのうち3000万人は適切な血圧コントロールが行われていません。高血圧の適切な情報発信や治療のために、当院では高血圧外来を設置して高血圧症の診療に取り組んでいます。
高血圧外来で行うこと
まず高血圧症かどうかを確認します。自宅での血圧をお聞きします。また院内ではPWVという機械を用いて『血管の固さ』を測定します。高血圧症では動脈硬化により「血管が固く」なってしまいます。
高血圧症である場合は生活習慣改善や薬物治療を行います。高血圧症では脳や心臓、腎臓に障害を引き起こすことがあります。それぞれについて必要に応じて検査を行います。血圧を継続的に確認し、適切な血圧コントロールを目指していきます。
高血圧外来で行う看護指導
高血圧症は自宅での食生活改善や運動、血圧測定、定期的な服薬が重要です。当院では初回外来や通院時に定期的に看護師から生活についてお話を伺います。ライフスタイルに合わせ、より良い生活を一緒に考えていきます。
高血圧外来と一般的な外来との違い
当院の高血圧外来と一般的な外来との違いは2つあります。
- 定期的に高血圧症についての情報を共有し、日常生活の相談を行う点
- 高血圧症による合併症(脳卒中、心臓病、腎臓病)に対応可能な点
の2つです。高血圧症は様々な合併症を引き起こすことがあります。その場合も是非ご相談下さい。
最後に
高血圧症が十分治療できないと、脳卒中や心臓病を引き起こします。私自身は心臓病を専門にしており、心臓病で苦しむ人を減らすためにも高血圧症の治療は非常に大切です。高血圧でお困りの際は是非ご相談下さい。
下のページで高血圧症の原因や治療、高血圧が引き起こす「血管が固くなってしまう動脈硬化」について解説しています。気になる方はお読み下さい。