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認知症ではなさそうと考えるポイント4選

[2022.03.31]

 

前回に引き続き、認知症ではなさそうと考えるポイントについて解説していきます。ポイントは4つです。

  1. 仕事や町内会の役員をされている
  2. ドラマや映画を楽しんでいる
  3. 本や新聞を定期的に読んでいる
  4. 家計管理をご自身で行っている

です。それぞれ解説します。

 

1. 仕事や町内会の役員をされている

例えば自営業で駄菓子屋などの商店を営んでいる場合、お店を営んでいるということは金銭管理ができてるはずです。さらに言えばお店で取り扱っているもの、在庫などを色んな業者さんと調整して取引しているはずです。そういったことから考えると金銭管理、在庫管理がご自身でできているはずです。そういった場合は『認知症ではなさそう』と考えます。

仕事以外も町内会の役員やマンション会の役員などをされている場合も『認知症ではなさそう』と考えます。大型マンションだと年間の収支を計算して会議をしたりしてると思います。その中で役員をされたりすると『認知症ではなさそう』と判断します。

 

2. ドラマや映画を見ている

毎週ドラマを見ている となると先週のドラマのストーリーとか登場人物を覚えているはずです。この人が主人公に何をして、どんな人で、主人公とどういう関係性なのか ということを覚えてないとドラマは楽しめないです。認知症になってしまうと、ドラマを見ない、映画も見ない となってしまいがちです。毎週ドラマを見ている時は『認知症ではなさそう』と判断しています。

ここで一つ気を付けるポイントとして、ドラマや映画を昔見てたけど最近見なくなった方は決まってこう言います。

『テレビが面白くなくなって』

『最近テレビつまんない』

こうお話しします。認知症でストーリーが分からなくなってしまうと、ドラマが楽しめなくなります。(ストーリーが分からないので)全然面白くない となってしまします。はたまた認知機能全く正常なんですが、最近のトレンドと自分の好みが変わってしまって純粋にドラマを楽しめなくなったのかもしれないです。テレビが面白くなくなってドラマを見なかったりしても、例えば特定のドラマだけは絶対に見るか、あとは孫と一緒にアニメを見るか などを細かくお聞きしています。

 

3. 本や新聞を読んでいる

新聞を毎日読んでいるというのは、昨日までのニュースをきちんと覚えていて今日のニュースを読んでいる ということになります。認知症になってしまいなかなか新しいことが覚えられなくなると、昨日新聞を読んだ内容を忘れてしまうのでなかなか新聞や本を楽しめなくなります。そのため新聞を定期的に読んでいる時は『認知症でなさそう』と判断します。

 

4. 金銭管理や家計管理を行っている

金銭管理は日常生活の中で認知症の影響が最も早期から出やすいです。そういった意味で考えると家計管理がきちんとご自身でできているというのは『認知症ではなさそうだな』と判断します。

 

以上4つのポイントが

『認知症ではなさそうだな』と考えるポイントになります。

認知症の方をしっかり認知症と診断するのと同じくらい、認知症ではない方を認知症ではないと正確に診断することも大切です。もの忘れなどがあって

「これは認知症なのかな?」

と心配があるようだったらお近くのもの忘れ外来を受診するようにしてください。以上、認知症ではなさそうと考えるポイント4つでした。

下のページでもの忘れ外来や認知症について説明していますのでよければお読み下さい。

もの忘れ外来

認知症

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