認知症によるもの忘れと老化によるもの忘れってどう違うの?
認知症によるもの忘れと老化によるもの忘れは全く違います。老化によるもの忘れが一段階進んだものが認知症ではありません。認知症によるもの忘れは「覚えられないこと」と言われています。老化によるもの忘れは「思い出せないこと」です。「覚えられない」と「思い出せない」、これは似ていますが全く違います。記憶は①ものを覚える、②記憶を保持する、③思い出す という3つの段階があります。認知症によるもの忘れは①の覚える機能を失っています。そうするとどうなるでしょうか?
認知症によるもの忘れは
- 忘れていることがわからない
- 体験したこと自体を忘れる
- ヒントがあっても思い出せない
- 日常生活に支障
というのが特徴です。記憶自体がないため、例えば「昨日誰かに会ったこと自体を忘れてしまう」というようなもの忘れを起こします。ヒントがあっても記憶がないため思い出すことはできません。認知症の方だと昔のことは覚えていることがあります。昔、その当時はものを覚える機能があったため、その頃の記憶を思い出すことはできることがあります。
老化によるもの忘れは
- 忘れている自覚がある
- 体験したことは覚えている
- ヒントがあれば思い出す
- 日常生活は支障がない
というのが特徴です。記憶自体は脳の中にあるが思い出せない というのがポイントです。ヒントがあれば記憶を引き出すことが可能です。例えば「昨日誰かに会ったけどどこに行ったか忘れてしまった」というようなもの忘れを起こします。
以上「認知症によるもの忘れと老化によるもの忘れってどう違うの?」についてでした。よければ下記もご覧下さい。