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狭心症、心筋梗塞の進行

まず血管が詰まるためには、プラークが無いといけません。上の図では大きいプラークの部分が書かれていますが、実際には大きいプラークである必要はありません。心臓の血管ではカテーテル検査を行った際に、%を用いて狭窄度や閉塞を示します。0%→狭窄なし、25%→軽度狭窄、50%→中等度狭窄、75%→おそらく有意狭窄、90%→高度狭窄、100%→閉塞 という表現です。例えば上の表では一番上から0%、75%、100%となります。心筋梗塞の半分以上は、50%以下のプラークから一気に閉塞して起きます。仮に前日にカテーテル検査をしていても、心筋梗塞の発生を完全には予測できないと言われています(もちろん“ある程度“は予測できます。)。上の表では75%から一気に閉塞しています。75%だと、血管の場所にもよりますが症状をきたさない方も多いです。ましてや50%以下だと理論上は症状をきたすことは無いです。心筋梗塞の半分は前兆症状が無いと言われています。

 

血管が詰まるときは、上の表のようなことが起きています。プラークというのは、中にコレステロールが入っています。コレステロールは黄色く表現されています。真ん中の図では黄色いコレステロールに薄い膜が張っています。何かの原因でその膜が破れることにより、コレステロールが血管の中に飛び出します。コレステロールは血液にとって異物であり、そこに血の塊が生じます。すると一気に血管が詰まります。詰まってしまったのが下の図です。幸いにも詰まるまで至らなかった場合は、90%狭窄になります。詰まった場合を心筋梗塞、詰まるには至らないものの狭くなった場合を狭心症と呼んでいます。

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