メニュー

心肥大

 

心肥大は心臓の筋肉の肥大を指します。心臓の筋肉とはほとんどが心臓の左室という部屋が占めるので、心肥大とは左室肥大を指します。心肥大は概ね2つの原因により起こります。①肥大型心筋症、②高血圧性心肥大 のどちらかです。

 

肥大型心筋症

肥大型心筋症とは、心臓が肥大してしまう疾患です。不整脈や心不全を合併することがあります。遺伝性があり、心臓の筋肉に関わる遺伝子の変異が主な原因です。一般的には、病気の経過が良好で生涯を通して全く無症状のままの方も多いです。ただ一部の方は高度な心肥大を生じ、難治性の不整脈や心不全をきたすことがあります。そのため無症状でも必ず年に1回心エコーや24時間心電図などの各種検査を行なっています。また心臓への負担を取るための薬物治療を行うこともあります。

 

高血圧性心肥大

高血圧性心肥大とは、高血圧により心肥大が生じている状態です。肥大型心筋症とは心肥大のパターンや程度で見分けています。高血圧性心疾患の一つであり、心不全になる前段階です。血圧は心臓にとっては負荷になります。血圧が高い状態が続くと、心臓は徐々に肥大していきます。進行すると心不全をきたします。同じ高血圧症でも心肥大をきたしやすい方ときたしにくい方がいらっしゃいます。これにはアルドステロンなどのホルモンが関与していると言われています。心肥大が既に生じている場合は、より厳格に血圧を管理しています。

 

その他に弁膜症や糖尿病といった疾患でも心肥大をきたすことが知られています。心肥大は心不全の前段階です。心肥大への対処が未来の心不全を予防します。心肥大と言われた際は、ぜひご相談下さい。

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME