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心房細動の自覚症状

自覚症状としては動悸を感じる方が最も多いです。特に心房細動が生じた最初の数年は、たまに心房細動となり脈が速くなることが非常に多いです。これを発作性心房細動と呼んでいます。脈拍が100回/分を超えると、多くの方が動悸を感じます。150回/分といった高度の頻脈になった際は、強い動悸や胸痛を感じ病院へ救急搬送される方もいらっしゃいます。

発作性心房細動の場合は、発作時の症状をいかに軽減するかが大きな問題になります。発作時の治療と、発作を予防する治療の2つに大きく分かれます。

 

発作時の治療

発作時、つまり心房細動で脈が速くなり症状が生じた場合は、脈を抑える薬を投与します。点滴と飲み薬とがあります。点滴の方がすぐに効きますが、効果としては大きく変わりません。こういった時に心房細動を無理やり止めることはありません。無理やり止めると脳梗塞になるリスクがあり、生命に関わるような状態でない限りは行いません。心房細動による動悸でいらっしゃった際は、基本的には薬を投与し脈を抑える治療を行います。

 

発作を予防する治療

発作を予防する治療については、発作の頻度や自覚症状の強さによって決めています。例えば人生で初めての心房細動発作であった場合は、約半数は数年間再発しないと言われています。原則的には予防のための治療は不要です。発作が起こった際に飲む飲み薬をお渡して数年に渡り経過をみます。その後半年や1年の経過の中でどれくらいの頻度で発作が起こるかにより予防をするかどうか相談しています。発作の頻度が少なくても、発作の症状が強く毎回病院に救急搬送される場合や心房細動発作に伴って心不全になってしまう場合などは予防を積極的に行なっています。またそういった場合はカテーテル治療の適応となります。心房細動は人によって症状の強さがそれぞれであり、「このまま死んでしまうかと怖かった、もう2度とこういう思いはしたくない」と仰る方もいらっしゃいます。その際は2度と同じ症状が起こらないように治療しています。

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