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大動脈弁狭窄症

大動脈弁狭窄症とは

大動脈弁狭窄症は心臓の出口にある大動脈弁がうまく開かず血流が通りにくい状態です。大動脈弁が固くなり動きが硬くなることによって起こります。大動脈弁が固くなるのは、大動脈弁が心拍の度に開閉することや炎症などが関わっていると言われています。高血圧症や脂質異常症、喫煙などで多いという報告がありますが、一致した見解はありません。大動脈弁狭窄症の本質は、左心室の圧力負荷です。心臓の出口が狭くなり心臓からうまく血液が出ず、心臓の圧力が上がってしまうことです。心臓に過剰な圧力がかかることにより心不全などを生じます。

左心房→左心室➡️➡️大動脈

このように左心室の出口で血液が送り出せなくなり、左心室に大きな負担がかかります。

 

大動脈弁狭窄症の症状

大動脈弁狭窄症は、重症になるまで症状が出現しません。症状が出現した時点で確実に治療の対象となります。大動脈弁狭窄症の症状としては、胸痛、失神、心不全が知られています。有効な薬物はなく、徐々に病気は進行します。症状をきたしている場合は治療するよう説明しています。理想は『症状をきたす直前』に治療することです。

 

大動脈弁狭窄症の診断

中等症以上の大動脈弁狭窄症では、全例において心雑音を聴取します。検査では、大動脈弁がどれくらい圧力の制限を起こしているかを心エコーで計測します。心エコーで圧力の差を計測し、重症度を診断しています。軽症から中等症は半年〜1年後に心エコーを行います。重症の場合は原則的に治療を考える必要があります。無症状で心臓に負担をかけてる所見がなければ、重症大動脈弁狭窄症でも半年様子をみることになっています。ただ大動脈弁狭窄症は進行する病気であり、重症の場合は治療の相談をして個別に方針を決定しています。

 

大動脈弁狭窄症の治療

治療は薬物で有効なものはなく、心臓の手術かカテーテル治療の2択になります。どちらもある程度の規模の病院で行う治療であり、心臓や全身の各種検査の上でどちらにするかは決定します。治療可能な医療機関をご紹介いたします。

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